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 漫画読んだりするとものすごく創作意欲が向上するので、この際バレンタインに乗じてほのぼのなんか書いてみようかなー、なんて思ったり思わなかったり。
 長くなりそうなので前後編で。ほら、ちょうど明日で完結だ!
 ……たいしたものじゃないですけどね。
 戦闘シーンが書きたいな(←支離滅裂

 シューピアリアがものっすごい気になるところで終わってるんですが、この悶々をどこへぶつけたらよーいーもーのーかーッ!!(落ち着け


※本編ではもう少し先の話になりますが、真子斗がライン側の世界に来ている、という設定でお願いします。

 今年もこの日がやってきた。正確には明日だが。
 そう、バレンタインだ。
 マコちゃんの世界にも似たような風習があるらしい。曰く、女子が男子に手作りチョコなんか作っちゃったりして、テンション上がりついでに告白なんかもしてしまう日だとか。
 でも最近ではお菓子を作る口実的な日になっているらしく、友達同士での交換が主流になってきているそうなので、そうなるとこっちとはあまり変わらないように思った。
 「ラインに何かあげるのか?」と訊いたら顔を赤くしていたから、何か考えているのだろう。そういえばこの前メイドに厨房を貸してくれとかいう旨をこっそり話していたから、あれか、手作りか。畜生ラインめ羨ましいな。

 さて、俺はどうしよう。

「……知りませんよ」
 こういう時相談しても、大抵ラインはつれない返事をする。公務の真っ最中に乱入する方も悪いとは思っているが、ちょっとくらい手を止めてくれてもいいのに。
「そんなこと言わずにさー」
「どうして私がユフィさんから相談されなきゃならないんです。普通逆でしょう、ユフィさんの方が人生経験豊富なわけだし」
「豊富だから苦労してるんだよ」
 はぁ、と溜息をつく。毎年やってるから困るんだ。ありきたりなのはつまらないし、セレナが満足してくれないと。
 それに、今年は―――。
「……お前はどうするんだ?」
 ようやくペンを置いて伸びをするラインに問いかけると、うーん、と困ったような声を出しながらも、彼には珍しくはにかんだように笑った。
「城下で遊んでこようかと思って。昨日までフレスデイトにいたから、何も準備できなかったし」
 マコトさんって髪が短いでしょう、リボンとか髪留めとか、つけたら似合うと思うんです。嬉しそうに話すラインを見るのは、久々な気がする。
「……なるほどね。商人呼んで済むものじゃないしなぁ」
「えぇ、せっかく明日は何の予定もないし。たまには、二人で」
 二人で。
 それが一番いいと、思うの、だけれど。
「今年は……ちょっと、なぁ……」

―――明日につづく

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