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「 【コラボ】誰が女顔ですか。 」
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 ことの発端はどこだか忘れたけど、確か某Hさんか誰かが「ラインの幼少女装写真」とかなんとか言って、それに例のごとくセンリさんが釣れたのだったと思います。
 「絵を描いてくれたら私も書く」って約束したら1日とたたずに提出してくれたので逃げられなくなりました(笑
 ということで、半分以上のネタをセンリさんが出してくれたコラボSSです。4400字ありますどういうこと。
 そしてキャラ崩壊注意です。最近コラボでのキャラ崩壊がすさまじい……センちゃん土下座しますごめんなさい。


――――――

「あ、お帰りマコちゃん、羊ちゃん」
 城下から帰ってきたら、レヴィナさんに呼び止められた。
「ただいまー。アルおじさんからまたパンもらったよ。ラインさん執務室?」
「そうだけど、私が渡しておくわ」
 そう言ってレヴィナさんにパンの袋を取り上げられた。首を傾げると、彼女はにこりと笑ってフィオナ様の部屋に行くといいわと言う。
「今、仕立て屋が来てるの。フィオナ様と一緒にいろいろ見せてもらうといいわ」
 可愛いドレスもあるわよ、とのレヴィナの言葉に、思わずメリーちゃんと顔を見合わせた。
「だって! 行こうメリーちゃん!」
 笑顔で頷くのを確認して、手を取ってぱたぱたと走り出す。


「こんにちはー」
 ノックの後に続けて覗いてきた顔は二つ。
 おかえりの後によくわかったねと聞いたら、レヴィナさんが教えてくれたと言う。
 採寸してくれていたクレアさんが問いかけの視線を向けてきたので、「弟のフィアンセとその友達」と紹介した。
「あらぁ、どちらがライン様のフィアンセかしら」
「ちっ、違います!!」
 赤面で否定したらそれはもう肯定だ。クレアさんがくすくすと笑った。
「紹介するね。仕立て屋のクレアさん」
「こんにちは。今日はフィオナ様の新しいドレスの相談と採寸に来ました」
 真子斗がぺこりとお辞儀をして、自己紹介と、隣の羊ちゃんを紹介する。そういえばなんでマコは羊ちゃんのことメリーと呼んでるんだろう。
「二人とも可愛いわねぇ、似合うの何か作ってあげたいわ」
「おぉ、作ってあげてよクレアさん。普段着できそうなやつ」
「そうねぇ、今日は夜会用のしか持ってきてないから、今度改めて採寸に来るわ。あぁでも、ライン様のフィアンセなら夜会にも出席するのかしら?」
「でっ、出ません!」
「夜会用のドレスなら何着か持ってきてるわよ。見る?」
「わぁ、見せてください!」
 まったく元気な娘だ。
 生地の見本も兼ねてクレアさんが持ってきてくれたドレスを取り出して、二人はきらきらと目を輝かせている。
 この子たちが着飾ったらきっと可愛らしいんだろうなぁ。我が弟と、羊ちゃんと仲がいいのか悪いのかよくわからない鳥さんは、どんな反応をするんだろうか。
 着飾るといえば。
「……クレアさん、私たちに作ってくれた最初のドレス、覚えてる?」
 思い出した途端に笑いがこみあげてきた。
「あぁ、ちょうど私が駆け出しの頃に作らせてもらったやつね。覚えてるわよもちろん。あれは……忘れないわよ」
 ルフィス様も冗談がすぎるわよねぇ、とクレアさんも笑いを噛み殺している。
 そういえばクレアさんとは長い付き合いになるのだ。15年来だろうか。多分父様はネタのために駆け出しのクレアさんに声をかけたのだろうが、腕がいいからそのままお抱えになっている。
「……二人して何笑ってるの?」
 きょとんとした顔の二人に、そういえば写真が残っていたことを思い出した。
「ちょっと待ってて。今探す」
「え、フィオナ様、もしかして写真残ってるの?」
「残ってるよ。だってあれは……だって」
 確かラインに見つからないように、この辺に隠して……あった。


 ……すごいものを見てしまった。
 城下でもらってきたパンを談話室で食べながら(買ったパンよりもらったパンの方が多いとはどういうことだろう)、衝撃写真から目が離せない。
「それにしてもかわいいねぇ……ちょっと嫉妬しちゃう」
 嫉妬とかそういう問題ですか。持つべき感想はそこじゃないでしょうと思うけれど、文字にするのはやめておいた。
 二人で眺めているのは、幼い双子の写真。色こそ違えど、顔のつくりは鏡に映したような、そっくりな双子。お揃いのドレスを着て、髪型もお揃いにして、本当にお人形さんのような。
 ……お人形のように可愛い二人なんだけど、片方は歴とした男の子なのであって。
「ラインさん今も美人だけど、ちっちゃい頃はすっごく可愛かったんだねー。フィオナとそっくり」
(これが本人の趣味だったら引いてた……)
 ラインさんの笑顔はひきつっている。本当にこの人よくこんな恰好したなぁ。お父さんに脅されているからなのだろうか。息子にドレス着せて喜んでるとかどんなお父さんだ。
 とりあえず、成り行きで借りてきてしまったけどこの写真はあの人の目に留まる前に返却しなければ、
「何見てんの?」
 !!?
「あ、鳥さん」
 不覚。気づかなかった。そしてびっくりしすぎて反応が遅れた。
 写真、とられた……!
「何この写真。…………何、この写真……!」
 写真を見た鳥さんの笑みがだんだんと、歓喜と悪意に満ちたものに変わっていく。
『だめです、返してください!』
「嫌だね。この写真はお前の所有物とは百歩譲っても千歩譲っても考えられないから、お前に返さなきゃならない理由が見つからない」
 ああこの人言い方が面倒! それはそうかもしれないけど、借りてるのは私とマコトさんで……!
『マコトさん! なんでそんなのんびりしてるんですか、取り返さないとまずいですよ!』
「そう? いいじゃない可愛い写真だもん、鳥さんくらいにならみせても」
 その鳥さんくらいがまずいんですけど!
 鳥さんは私が手を伸ばしても届かない高いところへ写真を掲げてしまった。それをにやにやと眺めながら、悪いことを考えている気配が滲み出ている。
「ところで根本的な問題だけど、これ誰の? マコトのじゃないよね?」
「うん、フィオナから借りてるの」
「あっそう。じゃあ俺が責任をもってフィオナ様に返しとくから、ちょっと借りてもいい?」
「いいんじゃないかな」
『マコトさん!!』
 必死に肩をゆすってみたけど、マコトさんはどこ吹く風である。
「あたしたち十分見たじゃない」
『そういう問題じゃなくて!』
 マコトさんの説得と鳥さんの引きとめを両立させることはできなくて、鼻歌交じりに部屋を出ていく鳥さんを放っておく形になってしまった。
『もう、どうなっても知りませんよ!』
「……そんなに大変なこと……?」
 そりゃあもう大変なことです。


「ラーイン様!」
 執務室を覗いたら不在で、私室の扉を開け放ったら目的の銀髪を見つけることに成功した。
 テーブルの上にはパンと紅茶と、本と紙が彼には珍しく散乱していて、本人はベッドに辿りついたと同時に事切れたようにぐったりと横になっている、というとてもからかい甲斐のある光景だ。
「何ライン様、仕事サボってお昼寝ですか? こんな真昼間から食っちゃ寝生活なんて、とても羨ましいですね!」
 うるさいですよ鳥さん、と少しだけ頭を持ち上げてこちらを見たライン様の目も声もまるで死んでいる。
「私の体内時計今明け方くらいなんですけど……今ようやく仮眠取るのにここまで辿り着いたところなんですけど……」
「ふーん、一国の主が随分と不健康な生活だな。何、マコトと徹夜でにゃんにゃんしてて寝不足なわけ?」
「……夢のような妄想ですね……いいなぁそれ……」
「…………おいライン、お前マジで疲れてんな? さすがの俺も今の反応ひいたわ」
 事切れる前に届かなかったらしい枕を逆に引き寄せるという手段に移ったこの男の、マコトとの恋愛事情がどうなっているか知らないが、冷やかすようなことを言えばすぐに赤くなる男だ。だがこいつもちゃんと男だったか成程。
 パンをひとつ相伴にあずかろうと手を伸ばしたら、「クリームパンはとっといてください」と言われた。じゃあ遠慮なくクリームパンをいただきます。
「王様ってそんなに激務なの?」
「昨夜は……緊急のごたごたがあって……それに追われてた上に午前中謁見があって……おやすみなさい」
 枕に顔を埋めたのを見て、タイミングを逃してはまずいとベッドへ寄った。この部屋へ来た当初の目的を果たさなければ。
「ライン様ライン様。寝る前にこれ見てちょっと教えてほしいんだけど」
 再度顔をあげたラインが、「ちょ、私のクリームパン」と眉を寄せる。無視して、その眼前につい先程入手した写真を突きつけた。
 ラインの動きが、止まる。
 楽しくて笑みが抑えられない。
「今頃成長してたら絶世の美女だと思うんだけど、この銀色頭の子って誰かな? 会ってみたいなーライン様知ってる?」
 さあっとその端正な顔から血の気が引いていく。なんと愉快なことだろうか!
「……な……なん、で、それ、誰から、」
「それはプライバシーだから言えないなぁ、俺情報屋だしさ! で、質問に答えてよ、これ誰―――」
 ―――ひゅ、と。
 目の前を何かがかすめて、反射的に身を引いた。
 残像を目で追えば、紛うことなき白刃のきらめ、き……
 ―――……えええええ!?
 いつの間に愛剣出したんだこいつ、というかヤバい、目がヤバい!
「おい逃げるなよ極楽鳥ほら大丈夫だから、頭すっきりにしてさしあげますのでちょっと寝てみようかさぁほら」
「ライン様口調と台詞安定してないんだけど頭大丈夫!?」
「至って正常です大丈夫です何を消せばいいのかわかってます、私の黒歴史の記録と記憶だな知ってる」
「それを消すのに何で剣が出てくるのかな! ちょっとほんと危ないですしまって! それしまって!!」
 たぶん地雷だろうからそれなりの反応は期待していたけど、こういう反応は期待してない。というかまずい。これはまずい。こんなに即座に実力行使でこられるとは想定外だ。ラインに本気で剣振り回されたら勝てる気がしない。
 動きも眼光もマジなラインから逃げ出して、扉を開けたら目の前に金髪があって、
「どいて」
 言われて身をひいたらフィオナ様が何かを投げた。
 すこーん、とそれは小気味よくラインの額に命中して、暴走の止まったキングはばったりと倒れ込む。
「もう、何勝手に持ち出してんのその写真」
 呆れたような微苦笑で、フィオナ様が写真を取り上げていった。そのまま投げたものの回収に向かう。
「……何投げたの」
「ん? 短剣の鞘だけど」
 ああ、それは痛い。
 ベッドに運ぶの手伝ってよ、と言われて渋い顔をしたら睨まれたので、溜息をついて従った。
「鳥さんがラインに見せなけりゃこんなことにはならなかったのに」
「それはそれは申し訳ありませんでしたね」
「この写真、ラインにだけは見せちゃだめなの。私が残してあることも黙ってるんだから。まぁ、だいぶ疲れてるみたいだったから、黙ってれば夢だと思って忘れるでしょ」
 じゃあフィオナ様も見せてまわったりしなけりゃいいのに。
 しかしとりあえず、ラインが幼い頃の諸々についてトラウマを抱えていることは十分に分かった。
「ねぇフィオナ様。このネタでライン強請っちゃダメ?」
 どうせ微妙な返事が返ってくるんだろうなと大した期待もせずにきいてみたら、ラインに布団をかけたフィオナ様は至極真面目な顔で振り向いて、
「写真のこと伏せるのが条件で私からきいたことにすれば、別にいいけど」
 あー、この人も弟いじめ大好き人間だった! 同志!


『このままでは私の気持ちがおさまらないのでマコトさんに暴露しときますけど』
「うん」
『鳥さんもお仕事上、女装したりするんですよ。この間はウェディングドレス着てました』
「ほんとに!? うわー、見たい!」

――――――

ごめんもう無理です終わっとけ!
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