初めての恵方巻きを作法破りまくりで食べました。でっかい一本四等分
唯一守ったのは北北西向いてたことくらい。
いくよ、せーの、でみんな黙って食べ始めたのはいいものの、10秒たたぬうちに母が「これさぁ……あ喋っちゃった」とか呟くもんだからもう笑い堪えるので精一杯で。
舌噛みましたし(悲
結局うちは毎年節分そばなので(神田を呼ばなきゃ(爆)、恵方巻きは来年から無しにしよう、ということでまとまったり(ぉ
豆まきも猫達が寝入ってる隙に済ませたので、大騒ぎしたのは犬だけでした。大声がするのと犬が吠えまくるのとで起きてきた猫も、「何が起こってるんだ?」って目をまんまるくしてて、ばらまかれる豆を追いかける、という発想までたどり着けなかったようです。(笑
みかんが早く帰ってきますように。
さて、つい先程まで妹に愛しのパソ子が占領されていたので(かなり珍しい)、今日はバトン解答できませんでした;;
また一本回ってきてて、リクも頂いたので、明日できれば。
かわりというか……節分SSを載っけときます。SSといいつつちょっと長め(ぁ
わー、ここにSS上げるの久しぶりー(ぉ
真子斗流=作者流ととってください。……書いてて思ったんですが、ラインが豆まくとこ想像したくない……です(うわ
「我が家流だけどね」
言いながら真子斗は、2階のドアを全て開け放した。
「一番奥からまいて、鬼を外に追い出すの」
成程、とラインが相づちを打つ。
「面白い風習ですね。豆で鬼を祓うのか……」
「ね。豆ぶつけて追い出すんだよ」
ちなみに柊とめざしは鬼よけだそうだが、面倒なのでやらない。
ラインさんの分、と渡された豆をしげしげと見つめるラインに、あ、と思い出した真子斗が付け足す。
「……掃除はするつもりだけど、あんまり家具の裏に入っちゃいそうな投げ方はやめてね?」
「わかってますよ」
「でも豆って腐るの?」
もう煎ってあるじゃん、とラインの肩でうまくバランスを取るアーリスが言った。
「まぁ、腐らない、けど……。約10ヶ月後の大掃除を想像してください」
隙間に見つかる、10ヶ月前の豆。
「嫌ですね」「嫌だね」と、二人の引きつる声が重なった。
鬼は外。
福は内。
「……鬼は……内?ふくは外?」
「アーリス、逆だ」
「鬼呼んじゃダメだし、神様しめだしてどうするの」
「ふくって神様なの?」
「……えぇー……?」
「マコトさん、こいつの相手まともにしていては身が保ちませんよ」
「……いつもながらヒドイねライン様」
鬼は外。
鬼は外。
福は内。
「……ライン様は外」
「!? 何を断定している貴様っ」
「わわ、冗談だよ冗談っ、ごめんなさい!」
「あーもう、ケンカしないのー。はい、これでおしまい」
玄関から外へ投げて、真子斗は扉を閉めた。
鬼が戻ってこないように、福が出て行かないように。
「じゃ、年の数だけ食べようか」
言った真子斗をラインが不思議そうに見る。
「年の数……って、まきながらマコトさん、軽く20は食べてませんでしたか?」
「いっ、いいの!それはそれ、これはこれ!」
一粒食べると止まらなくなるのが節分豆の恐ろしさでもある。
大皿にあけた豆を16個分確保して、毎年増えていく数への少しの感慨と共に、ひょいひょいと口に放っていく。
とりあえず自分の分は平らげた真子斗は、かりかりと豆を喰らっているアーリスを横目に、大皿へ手を伸ばした。
「……まだ食べるんですか」
「もったいないじゃん、残しちゃうの」
半分本当だが、実はおいしくて止まらないという本音。
わかっているのか、ラインも苦笑するにとどめた。
「では、私もいただきましょう」
ちょっとした非日常を、こうして一緒に楽しめれば、それでいい。