外に出てる時より家に籠もってる時の方が、目の調子が悪いというのはどういうことだろうか。
毎年この時期限定なんですが、花粉症なら外に出たら悪化しますよね……なんだろう……。
犬猫の毛が生え替わる時期だから、それのせいだろうなと結論づける近年です。もともと猫アレルギーを荒療治で治した人間なので。好きこそものの上手なれ!(意味違
◆星宿ノ会をたたもうと思います。
詳細はサイトにて詳しく説明致しまする。
◆本日のコラボ。
さちこさまとユフィのSSができたので!
地の文でさちこさまなんて呼べばいいの!!(←
ということで、くるしまぎれにさちこさま視点で。
毎年この時期限定なんですが、花粉症なら外に出たら悪化しますよね……なんだろう……。
犬猫の毛が生え替わる時期だから、それのせいだろうなと結論づける近年です。もともと猫アレルギーを荒療治で治した人間なので。好きこそものの上手なれ!(意味違
◆星宿ノ会をたたもうと思います。
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◆本日のコラボ。
さちこさまとユフィのSSができたので!
地の文でさちこさまなんて呼べばいいの!!(←
ということで、くるしまぎれにさちこさま視点で。
「サーチコっ」
つい最近聞き覚えたばかりの声に呼ばれて、一瞬悩んだ末に振り向いた。
手は変わらず、足元の猫たちを撫でながら。
左側からのみ伝達される視覚情報は、思った通りの男の姿を映し出す。
よ、と片手を挙げてこちらへ向けられる笑顔は、その夕陽を取り込んだような瞳の色も相乗効果となり、何度見ても太陽を思わせる。
それが眩しくて、失礼にならない程度に目を細めた。
「邪魔してるぜ」
「あぁ……。今日は一人かミッフィ」
呼べば、その眉が寄る。
「あのさサチコ……いつになったらそのミッフィ呼びやめてくれるんだ。くーさんの陰謀だって言ってるだろそれ」
「知るか」
ばっさりと切り捨てれば、呆れたような溜息。
「まぁいいや。悪いなこんな時間に。こっちはもうとっくに日が暮れてたのか」
俺のとこはまだ夕方って言うのも早い時間だからさ、結構時差あったのな、と続けながら、異世界の王は自然に隣へ腰を下ろして、自然に猫を撫で始める。
「暇だからティアスにかまってもらおうと思ったら逃げられて、ラインのところに行ったら留守で、ちょうど玻璃んとこに行くというアーリスを見つけたから、一緒に来たんだ」
訊いてもいない経緯を語る、その台詞の中に登場した名前には、まだ顔の一致がおぼろげな奴はたくさんいる。たくさんいるが、とりあえず。
「……哀れだな、ユ……ミッフィ」
「哀れとか大きなお世話だ!あと今わざと呼び直したろ!?」
相変わらず素早いツッコミが返ってくる。さらに切り返すのは言葉を探すのが面倒になったので、やめた。
「スルーか。今度はスルーか。いやもう慣れたけど」
諦めと不服の混じった顔で、ユフィは猫を抱き上げた。腹をくすぐったり肉球を触ったりしながら、お前のご主人様はひどい人ですねー、などと愚痴っている。猫相手に。
「……オレのじゃねぇよ」
半分無意識のうちに呟けば、え?と目が向けられる。
「お前の飼い猫じゃないのか、こいつら」
「餌はやるが、飼ってるんじゃねぇ。自然と寄ってくるだけだ」
「それは飼……まぁ別にいいか」
―――お互いに幸せなら、それで。
そんな恥ずかしい台詞を恥ずかしげもなく口にして、ユフィはこちらの肩へ、抱いていた猫をのせた。
すぐに消化できない思いが湧いてきて、間を持たせようと傍の缶ビールを喉に流す。
途端、ユフィの目がきらきらと輝いた。
「おぉ!?なんだそれ、飲み物か!?」
「……缶ビールを知らねぇのか?」
「ビール?ビールなのかそれ!すげぇ、やっぱり技術は進んでるなぁ……」
少年のような反応に、まだ口を開けていない缶ビールを与えてみた。
「いいのか!あ、ついでに開け方教えてくれよ」
缶の酒がなかったら一人酒しにくいだろうな、と思いながらプルタブに指をかける。
ぷし、と空気の抜ける音を合図に開封されたそれを受け取って、ユフィは顔をほころばせた。
「ありがとう、ご馳走になります」
「ミッフィにはいつもご馳走になってるじゃねぇか」
食事許可云々あるが、それでも訪ねた時は必ずお茶とお菓子でもてなしてくれる。指摘すれば、いいんだよオレはもてなすのが好きだから、と苦笑が返ってきた。
自分の缶を取り上げれば、渡した缶がぶつけられる。
「乾杯」
「……なんでだ?」
なんでって、とユフィは目を瞠った。
「友人と酒を酌み交わすのに、理由がいるのか?」
缶に口を付けて、あぁやっぱり味はちょっと違うなぁ、一人で晩酌するなら瓶より便利だなぁ、と発見と感嘆中らしいユフィの横顔を見ながら、しばらく呆然としてしまった。
本当に、人を疑うことを知らない、―――否、他人に溶け込むのがうまい男である。嫌味な意味ではなく。
おそらくこの男は、その立場と社交性とで、知人は多く―――そして彼を知る人間のおそらくほとんどが、彼に対する印象を悪いものとして抱いていないのだろう。
それを伝えれば、彼は困ったように首を傾げた。
「まぁ、知人は多いが、心象は知らんし。―――第一。友人は、そんなに多くない」
友人。
言外に断言して、しかしそれが何でもないことのように、彼はビールに喉を鳴らした。
―――羨ましいくらいに眩しい男だ。
思いながら、愛飲のアルコールを煽る。
「ミッフィはミッフィだな」
「なんだ、意味深だな。そしていつになったらユフィと呼んでくれるんだ?」
「あれだ、お近づきの印に、今度鳩を贈ってやるぜぇ」
「いらん!その心遣いは嬉しいが鳩はいらねぇ!!」
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