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「ねぇ、君」
 うしろからかけられた声に、ゼプトは振り向いた。自分と同じ年頃の銀髪の少年が、こちらを見てにこやかに笑っている。
「……私、ですか?」
「他に誰もいないじゃないか」
 苦笑して、彼はゼプトに歩み寄ってきた。左目は眼帯に覆い隠されているが、右目は、青。あぁこの人は、と思い至る。青の瞳は、この国の王の血を引く証拠である、と聞いている。
「さっき馬車で着いたの、君でしょう?」
「そうですが、何か用ですか?」
 つれないなぁ、と彼は肩を竦めた。
「王子は挨拶が済んだら暇なんだから、少し僕と話でもしてくれないかな、と思って」
 確かにその通りだ。
 そして、いろいろと見聞を広めたいと思っているゼプトには、同時にこの国の王子の評判を耳にしていたゼプトには、願ってもいない勧誘だった。
「私も、一度貴方と話をしてみたいと思っていました、ライン王子」
「それは光栄だなぁ。実は僕も、ゼプト王子の評判を聞いてるよ。じゃあ改めて、よろしく」
 差し出された手を握り返して、ゼプトは微笑んだ。
「こちらこそ。お会いできて嬉しいです」

   ++―――++

 おまけSSが無駄に長い(殴
 紅さんに続け!ということで、エスタリーナ様宅のゼプトさんとコラボ!
 すいません幼少期設定です。本家はもう二十歳!
 一度描いてみたかった王子コンビなのです。現在軸揃えたら年齢一緒だし。でも王子時代から敬語キャラなゼプトさんはさすがです。(←
 エスタさんに限り、持ち帰り転載可!

 ……SS書いてて思ったのですが……幼少ライン、ものすごい父親似だ。性格とか口調とか。
 ふむ……血は争えない。(あれ
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