フライングだけどSSアプですよ。
先にアトガキ書くけど……えーなにこれ(殴
もっと甘くするつもりだったんですが……なにこれ(二度目
真子斗が鈍感なせいなのか、ラインがものすごく奥手なせいなのか、よくわかりませんが、この二人はもう……どうすればいいの。
本人達無意識だけどまわりからみたら普通に恋人同士。あぁもう。
ていうか全然ハロウィンじゃねぇし。
先にアトガキ書くけど……えーなにこれ(殴
もっと甘くするつもりだったんですが……なにこれ(二度目
真子斗が鈍感なせいなのか、ラインがものすごく奥手なせいなのか、よくわかりませんが、この二人はもう……どうすればいいの。
本人達無意識だけどまわりからみたら普通に恋人同士。あぁもう。
ていうか全然ハロウィンじゃねぇし。
+仮装ティーパーティ+
トリック・オア・トリート。お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ。
結局はなんだかんだと理由をつけて、お菓子パーティーをしたかっただけだったりする。
こちらにはハロウィンという習慣はないから、真子斗が一人で盛り上がっていただけなのだが、話をしたらアーリスやユフィが思いの外おもしろがってくれて、仮装まではいかないかもしれないが普段と少し違う格好をしてみんなで騒げたらいいな、という流れになった。
ユフィが果実酒を持ち込んだので、ちょっとした酒盛り状態になっている。
騒ぎの中心(ちなみに、アーリスに猫耳がはやされているのをおもしろがる笑声と哀れむ視線と大抗議の絶叫と、である)から外れ、離れたソファに座って、真子斗はひとつ息をついた。フィオナとレヴィナに激しく勧められたので、デビルコスだ。自分はなかなかに黒とピンクも似合うらしいことを発見した。
甘さの残る口の中を、砂糖抜きのレモンティーで潤す。
と、騒ぎの中からラインが抜け出してきた。真子斗の隣にどさりと腰を下ろして、そのまま真子斗に寄りかかってくる。
「え、ちょっとラインさん?」
そんなことは滅多にないので不審に思った真子斗がラインを見れば、彼の顔は若干上気している。
……まさか。
「ラインさん、お酒飲んだ!?」
彼の酒の弱さと酒癖の悪さは、本人からも周囲からも聞かされている。真子斗の焦りを含んだ問いに、ラインは首を振った。
「いいえー? あー、でも、そうですねぇ……姉上に勧められたチョコだかケーキだかに……ブランデーが……」
喋り方も微妙におかしい。
と、いうか。その程度で酔ってしまうとは、本当に耐性がないことだ。
「……あたしよりお酒に弱いんだね……大丈夫?」
「えぇ、気分はいいですよ? ふふ」
いや、それが心配なんだけど。思えどさすがに口にはできない。
暑いですねぇ、とラインはリボンタイをほどいた。白いシャツに漆黒の長衣、真子斗が是非にと頼んだヴァンパイアイメージの服だ。見立ては正解だった。
「やっぱり、シンプルな服似合う」
そう言葉にすれば、彼はくすくすと笑って、光栄ですね、と返す。
す、と手が伸びてきて、真子斗の髪に触れた。
「あなたも。可愛いです」
「あ……あり、がとう」
面と向かって可愛いなどと言われ慣れていないので、真子斗は不覚にも、照れた。フィオナやレヴィナに言われてもこんなに恥ずかしくはならないのに。
「―――楽しい、ですね」
真子斗の頭を支えにするように頬を寄せて、ラインが呟いた。
「あなたのおかげで、こんなに楽しい。……いや、あなたが……いるから、か……」
「……え? それ、どういう意……味、て。ラインさん」
真子斗が見れば、彼は寝息を立てていた。いろいろと残念に思えて、真子斗は溜息をつく。
そっと銀の髪に手を伸ばして、指に絡めて遊んでみた。
あぁ、なんだか。
「―――あたしも。楽しい」
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